成功体験を増やすこと

 ガスおなら恐怖症の人の多くは、過去に人前でおならが出てしまったことで恥ずかしい思いをした経験の持ち主か、あるいはそういった状況を見たことのある人です。

 

 過去の体験から「おなら=恥ずかしい」という思いが強くなり、意識することでおならが出やすくなるか、なったように感じることで恐怖感がどんどん増大しているという状況があるのです。

 

 

 ガスおなら恐怖症を克服するには、他人との接触を避けるのではなく、少しずつでも他者との接触の機会を得て、そこでおならが出なかった、意識せずに過ごせたという体験を増やすことが大切です。

 

 たとえおならが出てしまっても、別にそれは当たり前のことであり、あなたが知らないだけで他の人も外出時におならをしているのだと思っていればいいのです。実際、外出時におならを全くしない人もいないわけですしね。

少しずつ慣らしていくこと

 ただ、理屈はそうでも、実際にはなかなかそう気楽に構えられないというのが難しいところではあります。

 

 無理に長時間の外出を繰り返すのではなく、短時間の外出であったり、トイレにすぐに入れるような場所への外出などを意識的に増やしていくようにします。逆に長時間イスに座った状態で動けないところはプレッシャーを感じる人も多いでしょうから、そういったところは避けるようにするか、最後列に席を確保して後ろを気にせずに座れる状況を作る、出入口の近くに座って中座しやすいようにするといった工夫をしていきましょう。

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